
フリーランスって稼げるの?
データアナリストの皆さん、現状の年収に満足していますか?
この記事を読んでいる方は、会社員としての年収に満足できていないのではないでしょうか?
私は正社員からフリーランスに転身し、年収を倍増させることに成功しました。

自分でもビックリですがめっちゃ収入増えました
本記事では、データアナリスト歴5年目の管理人が、会社を辞めてフリーランスになったら年収が2,000万円を超えた話について書きます。
フリーランスは収入が不安定だと思われがちですが、きちんと準備すれば高収入を実現できます。
フリーランスに転身するか悩んでいるデータ分析系職種の方の参考になれば幸いです!
(前置き)この記事を書いている人について
プロフィールです。
このブログを書いているsanzoと申します。
現在はフリーランス(零細企業経営者)として企業からデータ分析の案件を受託することで暮らしている30代の男性です。
私はデータアナリスト歴5年目でフリーランスになりました。
フリーランスになる前は外資系のIT企業に勤務。BI系のデータアナリストとして、データの可視化や意思決定支援といった業務をメインに行っていました。
会社員の頃の年収は800万円~1,000万円ほど。Senior Data Analystというジョブタイトルだったので、そこそこ経験豊富なデータアナリストと言って差し支えないと思います。(管理人の詳しい経歴を読む)
フリーランスへの転身が年収を倍増させる理由

フリーランスとしての去年の年収は約2,000万円でした。
法人化しているので年収の計算が難しいのですが(経費として使えるお金もあるので)、社会保険と税金を引いた後の手取り額が会社員の頃の倍ほどあるので「年収が倍になった」と言っても間違いではないでしょう。
私の知人のフリーランスを見ても会社員時代の1.5倍~2倍は稼いでいる印象です。
ここからは、「フリーランスになるとなぜ収入が増えるのか」その理由を解説していきます。
データ分析は業務委託の単価が高い
データ分析分野の業務委託は単価が高いです。
フリーランスの求人サイトをざっと見た感じでも、時給5,000円以上(月収換算で80万円以上)の案件がほとんどです。月収換算で100万円を超えるものも普通にあります。
データ分析案件の単価が高いのは、「データ活用人材が不足していること」が理由の1つでしょう。
以下は、株式会社アイデミーが経営者を対象に実施した「データ活用人材の採用」に関する意識調査の結果です。

「データサイエンティスト/データアナリストを、未経験であっても十分な実力があれば採用したいと思う」と回答した経営者の52.1%が「市場においてデータ活用人材が不足しているから」と回答していることから、多くの企業がデータアナリストの人材確保に苦戦していると解釈できます。

データアナリストはどこも人手不足というのはよく聞く話
仕事(案件)の掛け持ちが可能
業務委託契約では多くの場合、会社員のような勤務時間の縛りがありません。
また、データ分析案件の多くはフルリモート可能です。
これは、フリーランスにとって大きな利点です。自分の時間を自由に使えることで、複数の案件を効率的に進めることが可能になり、結果として収入が増えます。
私の場合は常に3社以上のクライアントと業務委託契約を交わしています。
そのため業務時間が長くなりがちですが、上手くやりくりすれば「1日8時間・週5日」に抑えることは全然余裕です。

自分の意思で働く時間を決められるのは収入以上に大きなメリットです
ちなみにフリーランス(業務委託)の契約形態は以下のものが多いです。
- 月額報酬:
何時間以上稼働などの時間の縛りがなく、業務内容だけが決まっていて、月額固定で報酬が支払われる。 - 月額報酬(最低稼働時間が決められている):
週に何時間・何日間などの稼働時間が決められていて、月額固定で報酬が支払われる。曜日固定の場合もある。例:毎週月~水稼働で月額50万円(税抜き) - 時給:
働いた時間に応じて報酬が支払われる。そのため月によって収入が変動する。
ほとんどの場合、1~3ヶ月ごとに契約を更新します。更新のタイミングで契約終了(クビ)になる場合もありますし、逆に報酬アップとなることもあります。
高単価・高収入につながりやすいスキルや経験の例

具体的にどんなスキルがあるといいのかな?
では、高単価につながりやすいスキルや経験を例示していきます。
これは私が実際に、フリーランス案件を扱うエージェントから聞いた話も含まれています。
- データの可視化:
美しく効果的なデータ可視化は、ビジネスの現状把握を容易にし、素早い意思決定をサポートします。TableauやLookerなどのツールを使ったダッシュボードの作成能力が、多くの企業で求められています。 - 施策の効果検証:
施策の成果を定量的に評価する能力は、ROI(投資対効果)の最適化につながります。A/Bテストや統計的手法を使って施策の効果検証ができるデータアナリストは、様々な意思決定の場において重宝されます。 - 機械学習モデルの構築:
Pythonや使った機械学習モデルの開発は、予測分析や自動化において中心的な役割を果たします。自然言語処理や深層学習のスキルは特に高く評価される傾向にあります。 - KPI設計:
ビジネス上重要な指標を整理し、目標として追うべきKPIを設計するスキルは、事業の成長戦略を形作る上で不可欠です。効果的なKPI設計は、ビジネスプロセスの改善点を明らかにし、企業の成長に直結する戦略的意思決定をサポートします。このため、ビジネスの目標達成に貢献するデータアナリストにとって、KPI設計のスキルは非常に価値が高いと言えます。
これらはあくまで具体例ですが、やはり専門性が高くビジネスインパクトの大きなスキルは、どの企業からも高く評価され、高単価につながりやすい傾向にあります。
フリーランスデータアナリストの平均年収は?
フリーランスで働いているデータアナリストの年収は、500万円~700万円程度と言われています。(出典不明)
しかし、私の友人・知人のフリーランスデータアナリストを見るに、全員年収1,000万円は軽く越えていると思います。※ある程度経験のあるデータアナリストの話です。
先述の通り、データ分析の案件単価は時給5,000円以上(月収換算で80万円以上)のものも多いため、週5日働けば年収1,000万円程度は普通に超えると思います。
結論、どうやって年収2,000万円に達したか?
結論から言うと、次に説明するような方法でなるべく高単価な案件を複数受注し、(体調を崩さない程度に)がむしゃらに働いていたら年収2,000万円以上稼げていました。

忙しいからこそ健康第一です
次のセクションでは具体的な案件獲得の方法を解説します!
フリーランスの仕事(案件)の見つけ方

案件って簡単に見つかるの?
「フリーランスは自分で営業しないといけないから大変!」という話をよく耳にします
たしかにある程度の営業力は必要ですが、外資系生命保険会社の営業のような「ゴリゴリの対人スキル」とは全く異なるので安心してください。普通のコミュニケーション能力があればOKです。
案件獲得に必要なのは、案件にマッチしたスキルと販路だけです。極端にコミュニケーションが苦手でなければ、案件を獲得する上では問題ないと思います。
ここからはフリーランスが案件を獲得するための3つの販路について説明します。
フリーランス専門のエージェントを頼る

転職エージェントと同様に、フリーランスにも専門のエージェントが存在します。
エージェントに登録すれば、自分のスキルに合った案件を探してきてもらえるので、営業活動をしなくてOKです。
エージェントを通した案件獲得までのステップは以下の通り。
案件獲得までの5ステップ
- エージェントと面談して、自分のスキルや志向性を伝える。
- エージェントがマッチしそうな案件を複数探してきてくれるので、面談したい企業を選ぶ。
- 紹介されたクライアント企業の担当者と面談して、具体的にどんな業務を行うのかをすり合わせる(面談は基本1回。ここでマッチしなければ失注となる)
- 単価の交渉をする。(ここもエージェントに任せてOK)
- 契約成立!(契約書類の手続きなどもエージェントに任せてOK)
クライアント企業との面談で「自分ができること・できないこと」をきちんと伝えられれば、案件獲得はそれほど難しくないと思います。

報酬単価の交渉もエージェントにやってもらえるので助かります
エージェントを利用する最大のメリットは「案件を探してきてくれること」なので、自力で案件を探す自信がなければエージェントに頼りましょう。
管理人もフリーランスになってすぐの収入が安定しない時期にエージェントを活用しました。その時に参画したクライアント企業とは今でも長期の契約が続いていて、私自身のスキルアップ・収入の安定化に繋がっています!
実際に私が利用しているのは「レバテックフリーランス」というITエンジニア専門のエージェントです。
エンジニア向けの開発案件だけでなく「データ分析」「BIツールを使った可視化」「データ分析基盤開発」「予測モデルの構築」などデータアナリストの経験を活かせる案件が充実しています。

まずは登録して案件を探してみよう!
実際に、管理人がレバテックフリーランスに登録して案件を獲得した体験談を以下の記事に書いています。参考にしてみてください!
友人や元同僚からの仕事を紹介してもらう

フリーランスの案件獲得では、会社員時代の同僚や取引先との良好な関係が、新たな案件獲得へと繋がります。
特に、元同僚はご自身のスキルと適性を既に知っているため、適切な仕事を紹介してくれる可能性が高いです。案件のミスマッチを防ぐためにも、会社員時代から良い仕事をするように心がけましょう。
実際に私はフリーランスの友人や元同僚から仕事を紹介してもらうことが多いです。長期の案件につながることが多いため、非常に助かっています。

信頼できる友人からの紹介ほどありがたいものはない!
このように、既存の関係を大切にすることは、フリーランスとして成功するための重要な戦略の一つです。自分の専門性を理解し、推薦してくれる人々との関係を築くことで、新たな仕事の機会を拡大しましょう。
YOUTRUST、Linkedinなどのビジネス系SNSを活用する
私はSNSはほぼ見る専門であまり活用していないですが、X(旧Twitter)を見ているとフリーランスのエンジニアが仕事の募集をしていてるのを時々見かけますね。会社員の方が副業を探しているのもよく目にします。
SNSでの案件獲得は向き不向きがあると思いますが、情報発信が得意な人は比較的容易に案件を見つけられそうです。周りのフリーランスを見ると、X(旧Twitter)、LinkedIn、YOUTRUSTなどを活用している方が多い印象です。
以上、フリーランスの案件獲得の方法3つをご紹介しました。案件獲得については以下の記事でより詳しく書いているので、参考にしてください。
フリーランスの不安:突然仕事が無くなるリスクは?

フリーランスは収入が不安定って聞くけど…
フリーランスは会社員と違って安定していないと思われています。
フリーランス(業務委託)はクライアント企業がいつでも契約を終了できる(クビにできる)ため、突然仕事が無くなるリスクは確かにあります。
実際に私も、クライアント企業の業績悪化が原因で「すみません、今月で契約終了で…」と言われた経験があります。ま、こんなのよくあることです。

突然クビになるのは日常茶飯事です
長期的な安定性を確保するためには?
しかし!この突然クビになるリスクを管理し、長期的な安定性を保つことは十分可能です。
一番簡単なリスクヘッジは複数のクライアントと契約することです。
可能であれば、異なる業界や分野のクライアントと関係を築くのが良いでしょう。ある業界が不調でもほかの業界からの案件でカバーできます。
以下は計算例(机上の空論?)ですが、案件を3つ掛け持ちすれば会社員よりも無収入になるリスクは少ないかもしれません。
- 会社員が来月職を失う確率を1%、フリーランスが来月1社のクライアントから契約を解除される確率を20%(会社員の20倍のリスク)とする。
- クライアントが3社いれば来月無収入になる確率は0.8%になる。(20%の3乗)
- よって理論上は、3案件掛け持ちの方が会社員よりも安定している。

これが机上の空論なのは自覚しています…
また、技術や業界のトレンドにアンテナを張り、いつも最新の技術や知識をキャッチアップすることが大切です。
複数の案件を手掛けながら、新しい技術を学んだり、異なる業界のドメイン知識を得たりすることで、自分の引き出しを増やしていきましょう。そうすることで、一つの仕事が終わった後も、すぐに次の案件を獲得できるようになります。

色々な業界のドメイン知識があると重宝されますよ
データアナリストの需要は増えている
(再掲です)以下は、株式会社アイデミーが経営者を対象に実施した「データ活用人材の採用」に関する意識調査の結果です。

「データサイエンティスト/データアナリストを、未経験であっても十分な実力があれば採用したいと思う」と回答した経営者の52.1%が「市場においてデータ活用人材が不足しているから」と回答していることから、多くの企業がデータアナリストの人材確保に苦戦していると解釈できます。
このように、データアナリストはどの企業でも足りていないため、フリーランスは不安定と言われてても実際に案件が途絶えることは無いんじゃないかと思っています。

私も開業以来ずっと複数のクライアントと仕事してます
結論:フリーランスになった方が稼げる(もちろん実力があれば)

結論、お金をたくさん稼ぎたいと思っているデータアナリストはフリーランスになった方が良いです。もちろん、スキルや経験がないとダメですが、実力のあるデータアナリストが年収2,000万円を稼ぐのは全然難しくないです。
これはデータアナリスト・サイエンティストに限らず、エンジニア、プロダクトマネージャー、マーケターなども同様だと思います。
フリーランスになって稼ぎたい人が今すべきこと
現在会社員をしているなら、まずは今の仕事で実績を作りながらスキルを身につけることが最優先です。実力さえあれば、仕事(案件)は勝手にやって来ます。
また、将来フリーランスになった際に仕事を紹介してくれそうな人と仲良くなっておくこと(コネ作り)も大事ですね。

コネは大事です
今すぐに会社を辞めることを考えていなければ、副業から始めてみるのもアリです。
副業であっても案件の探し方は上述したものと同じです。副業が軌道に乗ってから会社員を辞めてフリーランスになる、という方も多いですね。
世の中にどんな案件があるのかを具体的に知りたいなら、フリーランス専門のエージェントに登録して話を聞いてみましょう。私も利用している「レバテックフリーランス」がおすすめです。
また、以下の記事ではデータアナリストが年収2,000万円以上稼ぐための実践的なロードマップについて解説しています。データアナリスト未経験でもこれから高収入を目指したい方にぜひ読んでほしいです!
フリーランスになる際の手続きは?(社保・開業・法人化について)
フリーランスになると決めると、面倒な手続きがたくさんあります!

そもそも何をすればいいのかわからない!
社会保険の手続きってなにをすればいいの?個人事業主の開業届に必要なものは?確定申告ってどうやってやるの?法人化のメリットは?合同会社と株式会社どっちがいいの?資本金とは?法人用の銀行口座って作れるの?法人用のクレジットカードって審査通るの?決算とは?税理士ってどうやって探すの?などなど…

マジで面倒くさいです
これらの必要な手続きに関しては、以下の記事にてQ&A形式で説明しています。参考になれば幸いです!
では、今回は以上です!
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